好物は温泉です。

源泉かけ流しが大好き。日常は温泉銭湯へ。お腹はローカルグルメで満たします。

神奈川 大倉山 太平館

大倉山での時間調整のため、温泉を探してみたところ、横浜のこの地域は、昔温泉地だった名残か、温泉銭湯がいくつかあるらしい。

 

そういえば、昭和レトロな東京園のラジウム温泉は有名だったが、行きたいと思っていたのだが、鉄道の工事で無期休業となってしまった。

 

後悔のないように、二箇所はしごすることにした。2箇所とも泉質が違うところがたまらない。

 

一湯目は、大倉山駅綱島駅の間にある太平館。大曽根商店街の中にある。


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見た目はディープだったが、中は清潔感があってシンプル。初めての番台も新鮮だった。男の人だと嫌だな、と思ったらとても気さくなおばさんでホッとした。

 

浴槽は、白湯と黒湯があって、少し熱めの黒湯はとろとろしている。重曹泉でお肌も滑らかになるお湯。

 

黒湯は底が見えないため、足探りで恐る恐る入浴。

この日は寒かったためか、冷えている身体がかゆくなった。これは私にとっては温まっている証拠。10分ほど浸かり休憩していると頭から汗が出てきた。

 

正直温泉銭湯なので、泉質に期待はしていなかったのだが、塩素臭さも感じないし、よく温まって発汗もよく素晴らしいお湯。

 

出たり入ったりを繰り返し、30分ほど入浴したが、湯疲れもなくスッキリ。

 

帰り道は足のむくみがとれて、靴がゆるゆるになっていたことにも驚いた。

 

宮城 鳴子温泉 国民宿舎たきしま

 赤倉温泉のついでに立ち寄ってみた噂の個性的すぎる温泉、その名も「くすり湯」


車を停めて、日帰り料金を払おうとすると、宿の人らしき男性が
「で、介護なの?」と
いらっしゃいませでもなく、こんにちはでもなく、介護なのとはどういうことなのか…

夫が「なんですか?」と聞くと
「だからー、旦那さんが具合悪けりゃ奥さんが介護してやるだろう!?その反対で奥さんが具合悪けりゃ旦那が介護だよ、で、どっち!?あんたどこが悪いの!?」と…

このあとわかったのですが、くすり湯の効能を求めに来たのはなんのためかということと、身体に合わせた入り方と、ストレッチをレクチャーをしてくれようとしていたのです。
全然意味がわからなかった…笑

この男性、話し方や立ち振る舞いが独特すぎて、下手したら無礼な感じなのですが、腹が立つといういうより笑いたくなってしまいました。

「あんたはのぼせやすいから肩まで入って50秒だよ、旦那は1分入っていいや、うちのは効くから気をつけてよ。そのあと100杯掛け湯して、疲れたら何回かに分けてやりゃいいんだよ!わかった!?」
と細かく指導が入ります。

親切すぎるぐらいに親切です。
面倒な人は何回も来てますからと断ればいいかもしれません。でもお湯を知り尽くしているのでとてもためになります。



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温泉は地下へと降りたところにあります。
通常の男女別の温泉もあるものの、噂のくすり湯というのは貸切になっていて、予約はできないため、順番に並んでまつというシステムです。
このときはラッキーにも一組待ちでした。



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階段を降りるあたりから蒸し蒸しとした空気が漂っていましたが、入った途端にすごい熱気です。そして油のようなにおい。

湯船の後ろの穴からものすごい熱気が出ていてサウナ状態になっているのです。後で調べると、ここに70℃を超える源泉が湧いているようです。

お湯は、真っ黒でとろっとしていて、確かによく温まります。

汗が吹き出るのは、お湯のおかげなのか熱気のおかげなのかよくわかりません。

いいお湯だとは思いますが、正直汚い気もします…
そしてドアが空いているのと、脱衣場の湯気がすごくて落ち着かないです…

入浴後は妙に身体が軽くなりました。
余談ですが、翌日は掛け湯100杯のため肩が筋肉痛になりました笑

なんとなくまた行ってしまいたくなるような、とにかく全てにおいて強烈に個性的な場所でした。

山形赤倉温泉 いづみ荘

毎年恒例の山形旅
メインは小野川温泉でしたが、赤倉温泉がいいという噂を聞いて一泊立ち寄ってみました。

初めての赤倉温泉は少し寂れていて、コンビニもなく、自販機がなんとか一つあるのみです。

今回お世話になったのは、民宿っぽい雰囲気のいづみ荘さん。お母さんと息子さんらしい方のお二人で切り盛りしている様子です。

こざっぱりしたお部屋で清潔感があります。
トイレと洗面所は共同です。ついていたエアコンでは少し肌寒く感じたので温泉へ温まりに行きました。


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家族風呂ぐらいの大きさの浴槽


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湯口の堆積物がすごい。
お風呂もとてもきれいでくつろいで入れます。
私は虫が嫌いなので、古くて汚い旅館だと落ち着かなくなるのですが、こちらは、時期的にカメムシは少々見ましたが大丈夫でした。


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夕食はものすごいボリューム
控えめのコースなのにすごい。

山形ならではのお料理が嬉しいです。お刺身も新鮮で、家庭的な味付けが美味しくてご飯が進みます。あと、個人的には野菜が多いのが嬉しかったです。旅行中はどうしても野菜不足になりやすいので。



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朝食もけっこうな量です。美味しい鮭で、またご飯が進んでしまいます。
お味噌汁がなみなみについであることが実家を思い出して懐かしくなりました。

これで7,300円+税などで、びっくりするおもてなしに感動しました。

何より今回の目的だった温泉がとてもよかったです。最初は寒く感じたお部屋でしたが、温泉に入ってからは寒さを感じず、夜は乾燥を避けるためにエアコンを消して寝たにも関わらず、冷え性の私が朝方もそこまで寒く感じませんでした。

さっぱり熱めのお湯も心地よくて、休憩しながら何度も入っていましたが、湯疲れもせず、肩のはりがとれリラックスしました。朝までぐっすり寝られたのもこの温泉と宿の居心地の良さだと思います。

帰る際、お母さんの手作りのお土産をいだきました。宿の方のおもてなしの姿勢と、接客の距離感が素敵でした。

今度はゆっくり連泊で遊びに行きたいです。

北海道天塩町 てしお温泉 夕映

北海道の道北地域にある
アンモニア臭で有名な、てしお温泉
町営の保養センター

脱衣場に入ると、確かに独特な臭いが漂います

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浴室内は鼻にツンと来るぐらいのアンモニア
でもこの臭いを嗅ぐために来たので最高!!

茶色いお湯は、塩分も多く、美肌の炭酸泉なので、よく温まりつるつるになりますが、塩素が入っているのが残念です

ただ、アンモニア臭にかき消され、塩素の臭いは全くないどころか、慣れてくるとアンモニア臭も感じません笑

窓が大きく海に面した広く開放的な浴室で、
晴れていれば利尻富士や夕日がきれいに見えるのでしょう

この日は曇っていて、露天風呂も閉鎖されていたので素晴らしい景色にはお目にかかれませんでしたが、この特徴のあるお湯には唸ってしまいます

北海道利尻島 町営ホテル利尻 ふれあい温泉

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町営ホテル利尻のふれあい温泉
日帰り入浴もしています

もともとはさら湯の日帰り施設だったのですが、
平成17年温泉掘削に成功し、国内トップクラスの炭酸含有量を持つ素晴らしい温泉施設にリニューアル

内湯に2つある浴槽の一つはやや熱めで循環ろ過
もう一つの浴槽は、源泉そのままの33.4度を流し込んでいるのでぬるい水風呂のよう


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オーシャンビューの露天風呂、
高温、低温サウナの2種類完備で
なかなかの設備です

熱湯と温湯に交互に浸かると軽く数時間たってしまいます

利尻島に長期滞在することになったので、湯治気分で毎日浸かっていました。

源泉かけながしを、うたっていますが
正確には循環ろ過と塩素の添加しているので、源泉かけ流しとは違うように思います。
お湯の鮮度も日によってバラつきがあります。

それでも素晴らしい温泉に変わりありません。

鉄分が含まれた湯は、最初は青みがかった白色なのですが、時間がたつにつれて赤茶色に変化します。

地下から上げているため、泡付きはそこまで多くありませんが、血液の巡りが良くなり芯からカーっと温まります。ちょっとした筋肉痛や腰痛などはすぐに楽になりました。

湯上がりはの肌は、さらりとしてサッパリ。

最初の頃はしっとりしていたのですが、入浴を繰り返していると肌の乾燥を強く感じました。
水分を蒸発させるので、乾燥肌の人は洗い流した方が良いかもしれません。

また、塩分を多く含むため、保温効果は抜群なのですが、痒みを感じることもあります。
地元の人はこれを潮かぶれといい、やはり最後に洗い流すと良いそうです。

地元のおばさまたちの社交場になっているので
島言葉を聞きながらの入浴は楽しいです。

また、ホテル自体も、きれいで居心地が良く、洗濯機や電子レンジもありますし、近くにコンビニもありました。離島というイメージからすると意外なほど便利でした。


夕食もとても豪華
利尻産の食材にはとてとこだわっています。
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前菜盛り
(手作り昆布佃煮、細竹とふきの煮物、さつまいもとレモンの寒天寄せ、イカ三升漬、漁師の手作りところてん、)
刺身盛合せ
(利尻産帆立、利尻産ソイ、ボタンエビ)
ずわい蟹
陶板焼
(アワビ、えび、いももち、かぼちゃもち)
カスベの唐揚げ、いもチーズボール
ホッケの煮付け
冷製ミルク茶碗蒸し
うに刺
うに土瓶蒸し風
ご飯(北海道産ななつぼし
漬物
帆立稚貝の味噌汁
道産メロン

既製品が混ざっていたり、お酒の種類が少なかったり、冷めているものがあったり、少しの不満はありますが、町営ホテルということを考えると、とてもがんばってくれていると感じました。

夏のシーズンだけですが、バフンウニは最高でした。ホッケの煮付けも珍しくて美味しい。お刺身の鮮度もとても良いです。

のんびりしながら素晴らしい温泉に浸かり、夜は天の川を眺めて、極上の島時間を堪能しました。

箱根姥子温泉 秀明館

箱根の中でも自然が多く、手つかずといってもいい姥子地区。

いつも泊まっているホテルのすぐ近くに
箱根には珍しい秘湯の雰囲気漂う温泉があることを知り、日帰りで利用してきた。

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大正時代の建物をリフォームしたそうで、趣がありながらもこざっぱりとした空間。

受付で説明を受けて長い廊下を歩いて浴場へ行くと、半地下なような位置に素晴らしい浴槽があった。
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(写真撮影は憚られたのでホームページの画像をお借りしました。)

迫力のある岩肌としめ縄に思わずたじろいでしまうほどのパワーを感じる。

この温泉は岩肌から湧出しているそうだが、天候によって温度変化が激しく、湯量が少なかったり、ポンプで汲み出したりしていることがあるらしい。

この日は適温でお湯はおびただしく溢れていた。

石鹸やシャンプーは禁止なので、よくかけ湯してから入浴する。

少し熱いかな?と思ったが、汗だくになる頃には程よい温度に感じられた。多分私が冷えていたのだろう。

ほんの少しのキシ感があるお湯はいつまでも入っていたくなる気持ち良さ。休んでは入りを繰り返していたが、なかなか上がる気になれない。

畳のある広い休憩所で湧水を飲ませてもらえる。
川のせせらぎと森と土の香りが最高のBGMで、芯からくつろぐ時間を過ごした。

帰ろうかと思った瞬間に、もう一度浸かりたいと思い再入浴。

この日のお湯のコンディションが良かったのかもしれないが、すべてに感謝したくなるような時間を過ごした。

埼玉秩父 新木鉱泉


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秩父最古の湯で創業180年の新木鉱泉
成分の濃い鉱泉です。

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アルカリ硫黄泉のツルツルの卵水は、よく温まり、飲んでは胃腸に良く、お肌もきれいになる美容効果も高いそうです。確かに女将の肌は年齢を感じさせないきれいさ。

以前露天風呂付きのお部屋に宿泊したことがあります。180年の年月を感じさせる趣のあるお部屋は囲炉裏付き。
食事もとても美味しく手の混んだものでした。

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今回は日帰りでしたが、お湯の素晴らしさは充分に感じられましたです。

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ここの嬉しいところは、冷たい源泉にも入れるところ。湯量の関係で小さい樽ですが、この源泉とお湯に交互に浸かるともうとまらない気持ちよさでした。

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都心からほど近い場所だというのに、シンシンとした静かで純粋な濃いエネルギーのあふれる場所です。

翌日まで冷めることのない熱持ちの良さと、オリジナル石鹸にも配合されているツルツル源泉でお肌ももちもちでした。